ホンダ フュージョンの年式の見分け方を知りたい方へ、
このガイドでは基本的なポイントから詳細なコツまで徹底的に解説します。
フュージョンは長年にわたり様々なモデルや年式が登場しており、特にタイプXやSEの違い、2006年式以降の再販モデルなど、バリエーションが豊富です。
そのため、正確に年式を判別するためには車体番号の確認や純正カラーの違いを理解することが重要です。
この記事では、ホンダ フュージョンの年式見分け方をはじめ、各モデルの特徴や違いをわかりやすく説明していきます。
ポイント
- ホンダフュージョンの年式を車体番号や外観で見分ける方法
- タイプXやSEなど各モデルの違いと特徴
- 2006年式以降の再販モデルの見分け方
- 純正カラーを使った年式の判別方法
目次
ホンダ フュージョンの年式を見分ける方法
- 年式を確認するための主要ポイント
- 車体番号の確認場所とその見方
- 2006年式MF02のスペック
- 純正カラーで見分ける年式の違い
年式を確認するための主要ポイント
ホンダ フュージョンの年式を確認する際に重要なのは、まずは車体番号と製造年の関係を理解することです。
具体的には、車体番号から製造年がわかる場合が多いため、車体番号の最初の数桁を確認しましょう。
参考
1986年~1988年(1型)
MF02-100****ー1986年
MF02-110****ー1988年
1990年~1995年(2型)
MF02-120****ー1990年
MF02-130****ー1992年
MF02-140****ー1993年
MF02-150****ー1994年
NF02*160****ー1995年
これらの情報は、メーカーやオンラインで公開されている年式確認ツールを活用すると便利です。
さらに、年式の見分け方として、外観デザインや装備の違いもポイントです。
ホンダ フュージョンは年式ごとにマイナーチェンジが行われているため、ヘッドライトの形状やメーター周りのデザイン、シートの形状などが異なります。
これらの外観の違いを知っておくと、年式の判断に役立ちます。
最後に、車両の取扱説明書や登録証明書も確認しておくと確実です。
これらの書類には正確な製造年が記載されているため、年式を確認する際には必ずチェックしましょう。
車体番号の確認場所とその見方
ホンダ フュージョンの車体番号は、バイクの一部に刻印されています。
この番号は「フレームナンバー」とも呼ばれ、通常は車体のステップ部分、具体的にはフロントステップボードの近くに記載されています。
見つける際は、まず車両のフレーム右側(マフラー側)を確認してください。
小さな刻印で表示されていることが多いため、光の反射具合を調整して確認することが重要です。
車体番号は、バイクの個別識別情報であり、製造年やモデルを特定する手がかりとなります。
この番号の中には製造工場や製造年を示すコードが含まれているため、これを解読することで詳細な情報を把握できます。
また、車体番号はバイクの所有者証明や保険手続きなど、公式な書類にも記載されています。
万が一、車体上の番号が見づらい場合や消えかかっている場合には、これらの書類を確認すると良いでしょう。
車体番号はバイクの価値を判断するうえでも重要な要素となるため、正確に確認しておくことが大切です。
2006年式MF02のスペック
項目 | スペック |
---|---|
型式 | MF02 |
排気量 | 244cc |
エンジンタイプ | 水冷4ストロークOHC単気筒 |
エンジン始動方式 | セルフスターター |
最高出力 | 19ps(14kw)/7500rpm |
最大トルク | 2.1kg・m(21N・m)/5000rpm |
車体重量(乾燥重量) | 160kg |
車体重量(装備重量) | 172kg |
発売開始年 | 2006年 |
全長・全高・全幅 | 2265mm × 1095mm × 805mm |
燃料タンク容量 | 12.0リットル |
燃料消費率 | 41.0 km/L ( 60 km/h走行時) |
航続可能距離 | 492.0km(概算値) |
燃料供給方式 | キャブレター |
シート高 | 665mm |
フロントタイヤサイズ | 110/100-12 67J |
リアタイヤサイズ | 120/90-10 66J |
純正カラーで見分ける年式の違い
年式 | カラー |
---|---|
1986年~1987年 | パールシーシェルホワイト [NH-121P-A] |
1988年~1989年 | パールシーシェルホワイト [NH-121P-A] アキレスブラックメタリック [NH-124M-U] |
1990年~1991年 | スパークリングシルバーメタリック [NH-295M] コスモブラックメタリック [B-100M-U] |
1992年~1993年 | ユーログレイメタリック [NH-284M] グラニットブルーメタリック [PB-184M-U] |
1994年~1995年 | ユーログレイメタリック [NH-284M] パールアトランティスブルー [B-142P] ブラック/ブラウン [NH-1] *FUSION SE専用色 |
1996年~1999年 | ユーログレイメタリック [NH-284M] パールアトランティスブルー [B-142P] パールシーシェルホワイト/グレイ [NH-198P] *FUSION SE専用色 |
2003年~2004年 | フュージョン フォースシルバーメタリック フュージョンType X フュージョンType X カラーオーダープラン(2万円高) |
2004年~2005年 | フュージョン フォースシルバーメタリック フュージョンType X フュージョンType XX |
2005年~2006年 | フュージョンType X パールモデラートベージュ イタリアンレッド ナッソーブルーメタリック ピュアブラック フュージョンSE |
2006年~2007年 | フュージョンType X、フュージョンSE パールシーシェルホワイト パールモデラートベージュ キャンディーエクストリームオレンジ ピュアブラック パールサンビームホワイト*20thアニバーサリーモデル専用 パールコスミックブラック*20thアニバーサリーモデル専用 サイバーゴールド*20thアニバーサリーモデル専用 |
ホンダフュージョン年式の見分け方によるタイプの違いと選び方
- タイプXの特徴と他モデルとの違い
- SEの特徴と選び方
- 再販モデルを見分けるポイント
- 弱点と注意すべきポイント
- カスタム仕様の見分け方
- ホンダフュージョン年式見分け方に関する総括
タイプXの特徴と他モデルとの違い
フュージョン タイプXは、ホンダのフュージョンシリーズの中でも特別仕様車として位置づけられています。
このモデルの最大の特徴は、ロングホイールベースと低いシートに加え、質感が高いメッキハンドルやショートスクリーンが特徴です。
他のモデルと比較すると、タイプXはデザイン面での違いが目立ちますが、エンジンや基本性能に関しては、ほぼ同じです。
ただし、専用装備としてメッキハンドル、ショートスクリーン、バックレストの特別仕様のパーツが使用されているため、見た目での識別が容易です。
さらに、タイプXは中古市場でも需要が高く、特にカスタムベースとして利用されることが多いです。
そのため、購入を検討する際は、どの程度のカスタムが施されているかをしっかり確認することが重要です。
SEの特徴と選び方
ホンダ フュージョンSEは、ホンダのロングセラーモデルであるスクーター「フュージョン」の1モデルで、リヤトランク上部にハイマウントストップランプを採用しています。
後続車両からの被視認性を高め、個性的な部分として知られています。
このモデルは、スタンダードなフュージョンに比べて豪華な装備が追加されているのが特徴です。
特に20周年記念の「フュージョンSE・20th アニバーサリー」は、専用カラーリングやシートカバー、さらに特別デザインのエンブレムが装備されています。
フュージョンSEを選ぶ際に考慮すべきポイントは、その保存状態です。
元々の仕様が残っているか、もしくはどれだけ改造されているかが価格に大きく影響します。
特に、純正パーツが揃っている個体は高値で取引されることが多いため、その点をしっかり確認することが重要です。
また、SEモデルは見た目の豪華さだけでなく、走行性能もスタンダードモデルと同じですので、日常使いにも適しています。
購入する際は、実際の用途に応じて、デザイン重視か実用性重視かを考えて選ぶと良いでしょう。
特に、カラーバリエーションやシートの快適さは実際に試乗して確認することをおすすめします。
再販モデルを見分けるポイント
ホンダ フュージョンは人気が再燃し、200③年に再販モデルがリリースされました。
この再販モデルを見分けるためには、いくつかのポイントに注目すると良いでしょう。
まず、最もわかりやすいのが車体番号です。再販モデルは2003年以降に製造されたため、車体番号の前半が
2003年~2007年(3型)
MF02-200****ー2003年
NF02-210****ー2004年
MF02-220****ー2005年
MF02-230****ー2006年
MF02-240****ー2007年
となっています。
次に、キーでも違いが判ります。
キーが短ければ1986年モデル~1995年モデル(初期型・2型)、キーが長ければ2003年~2007年の再販モデル(3型)です。
さらに、セキュリティーアラームが付いてなければ1986年モデル~1995年モデル(初期型・2型)、付いてれば2003年~2007年の再販モデル(3型)になります。
このように、再販モデルを見分ける際には、車体番号やキーの長さやセキュルティーアラームの有無などを重点的にチェックすると確実です。
弱点と注意すべきポイント
ホンダ フュージョンは多くのライダーに愛されるスクーターですが、弱点や注意すべきポイントも存在します。
まず、最も指摘されるのがエンジンのオーバーヒートです。
特に長時間の高速走行や夏場の使用では、冷却性能が不足しがちなため、エンジンが過熱しやすくなります。
これを防ぐためには、定期的な冷却液の交換とラジエーターのメンテナンスが欠かせません。
次に、フュージョン特有の電装系トラブルも注意が必要です。
バッテリーや配線の劣化が進みやすく、ライトやウインカーの不具合が発生することがあります。
これらの問題は早期に発見して対処することで、大きなトラブルを防ぐことができます。
また、サスペンションの経年劣化もフュージョンの弱点です。特にリアサスペンションが硬化しやすく、乗り心地が悪化する傾向があります。定期的なオイル交換や、必要に応じたサスペンションのリフレッシュが重要です。
以上のような弱点に注意しつつ、日々のメンテナンスをしっかり行うことで、長く快適にホンダ フュージョンを楽しむことができます。
カスタム仕様の見分け方
ホンダ フュージョンは、カスタムパーツが豊富に揃っており、オーナーの個性を反映させやすいバイクとして人気です。
しかし、カスタムされた車両は純正モデルとは見た目が大きく異なることもあるため、見分け方を知っておくと安心です。
まず、カスタム仕様の一番わかりやすい特徴は、外装パーツの変更です。
純正のボディパネルやライト部分が、社外品やオリジナルデザインのものに交換されているケースが多く、特にLEDライトやエアロパーツが付けられている場合はカスタム仕様である可能性が高いです。
また、ホイールのデザインや塗装も、カスタムの一環として変更されていることがよくあります。
次に、シート部分にも注目しましょう。カスタム仕様では、純正シートを厚手でクッション性の高いシートや、カラーリングを変更したシートに交換するケースが一般的です。
エンジンやマフラーにも違いが現れることが多いです。
特に、純正マフラーを社外品のスポーツマフラーに交換している車両は、音や見た目でカスタム仕様であることがわかります。
エアフィルターもカスタムされている場合があり、これらは性能アップを目的としたカスタムの代表例です。
このように、カスタム仕様のホンダ フュージョンを見分けるためには、外観やパーツの違いに注意を払うことが重要です。
特にライトやシート、マフラーの変更は、見た目だけでなく機能面にも影響を与えるため、購入を検討する際はこれらのポイントをしっかり確認しましょう。
ホンダフュージョン年式見分け方に関する総括
記事のポイントをまとめます。
- 車体番号から年式を確認するのが基本
- 車体番号はフロントステップボード近くに刻印されている
- 車体番号の最初の数桁で製造年がわかる
- 1986年~1988年の車体番号は「MF02-100****」が目印
- 1990年~1995年の車体番号は「MF02-120****」以降が対象
- 年式による外観の違いも見分けのポイント
- ヘッドライトやメーターのデザインが年式で異なる
- シート形状にも年式による違いがある
- 1986年モデルと2003年再販モデルではキーの長さが異なる
- セキュリティーアラームの有無で再販モデルを判別できる
- 車体番号だけでなく登録証明書でも製造年が確認できる
- 2006年式のMF02は「244cc」の排気量を持つ
- 2006年式のMF02は「19ps」の最高出力を発揮
- カラーによる年式の識別も可能
- 1996年以降のモデルではユーログレイメタリックが多用されている
- 純正パーツが揃っている個体は価値が高い
- カスタムされた車両は外観の変更が多い
- 購入時には取扱説明書も確認すると良い
- 製造年はエンジンやマフラーにも影響を与える