カワサキの名車として多くのバイク愛好家に支持されているZ1000MK2とKZ1000MK2。この2つのモデルには、見た目の違いだけでなく、仕様や性能にもさまざまな違いがあります。
しかし、見た目がよく似ているため、Z1000MK2とKZ1000MK2の違いが気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、両モデルの特徴や違いを徹底的に解説し、それぞれの魅力や選び方について詳しく紹介します。
また、信頼できる専門店の選び方や、中古市場での価格動向についても解説するので、購入を検討している方や興味のある方はぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- Z1000MK2とKZ1000MK2の仕様とデザインの違い
- 北米仕様と欧州仕様の装備の違い
- 各モデルの性能とエンジン出力の違い
- 専門店の選び方と中古市場の価格
目次
Z1000MK2とKZ1000MK2の違いと特徴を徹底解説
- KZ1000MK2とは何ですか?
- カワサキのKZとは何ですか?
- Z1000MK2の読み方は?
- KZ1000の馬力は?
- Z1000MK2 A3 A4 違いとは?
KZ1000MK2とは何ですか?
KZ1000MK2は、1978年から1980年にかけて川崎重工業が製造・販売していた総排気量1015ccの大型バイクです。
Z1000MK2の北米仕様がKZ1000MK2と呼ばれ、欧州仕様はZ1000MK2と区別されます。
KZ1000MK2は、直線的で力強いデザインが特徴で、当時のカワサキのフラッグシップモデルでした。
エンジンは空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒を搭載し高性能です。
さらに、頑丈なフレーム構造と優れた走行性能が、多くのライダーに評価されています。
このモデルは、そのパワフルな走行性能だけでなく、扱いやすさも兼ね備えており、初心者からベテランライダーまで幅広い層に人気があります。
デザイン面では、四角いタンクと直線的なボディラインが特徴で、当時のバイクデザインの流行を取り入れた先進的なモデルでした。
現在でも多くの愛好家に支持され、ヴィンテージバイクとしての価値も高まっています。
市場ではオリジナル度の高い車両が高値で取引されており、カスタムパーツの豊富さからカスタムベースとしても人気があります。
また、耐久性に優れた設計により、長距離ツーリングやサーキット走行にも対応可能です。
KZ1000MK2は、単なる旧車の枠を超えた存在感を放つ、カワサキの名車のひとつです。
カワサキのKZとは何ですか?
カワサキの「KZ」という名称は、北米市場向けモデルで使われたモデルコードです。
1976年以降、カワサキは北米仕様の大型バイクに「KZ」の名前を採用しました。
これは、ドイツ語で「KZ」がナチス時代の収容所(Konzentrationslager)を連想させるため、欧州では使用されず、「Z」のまま販売されました。
つまり、KZ1000MK2は北米市場向け、Z1000MK2は欧州市場向けという違いがあります。
この名称の違いは、仕向地ごとの安全基準や規制に合わせた仕様の違いにも影響しています。
具体的には、北米仕様のKZ1000MK2はマイル表示のスピードメーターや大型のウィンカーが採用されており、反射板の追加や騒音規制に対応したマフラーが装備されています。
一方、欧州仕様のZ1000MK2はキロメートル表示のスピードメーターや、よりコンパクトなウィンカー、異なる排気ガス規制対応装置が装着されています。
これにより、各市場の法律や基準に適合するだけでなく、ライダーの好みや走行環境にも適した仕様となっています。
さらに、カラーリングや細部のデザインにも違いが見られ、各地域の文化やデザイン嗜好を反映しています。
こうした違いは、現在の中古市場でも希少性や価値に影響を与え、コレクターやバイク愛好家の間で注目されています。
Z1000MK2の読み方は?
Z1000MK2の正式な読み方は「ゼットせんマークツー」です。一方、北米仕様のKZ1000MK2は「ケーゼットせんマークツー」と読みます。
どちらも同じ車両であり、仕向地による名称の違いだけです。
多くのバイク愛好家は、略して「角ゼット」とも呼びます。
この呼び名は、四角いタンクデザインを象徴しており、他の丸みを帯びたデザインのバイクと区別されています。
KZ1000の馬力は?
KZ1000MK2の最高出力は93.4馬力(PS)です。
このパワーは8000回転で発生し、最大トルクは9.1kgf・mで6500回転時に発生します。
前モデルのKZ1000から約10馬力の向上が図られたことで、より力強い走りが可能となっています。
これは、点火方式の変更やエンジンパーツの改良が影響しています。
さらに、耐久性の高いパーツを採用することで、長距離走行にも耐える設計となっています。
Z1000MK2 A3 A4 違いとは?
Z1000MK2は、1979年モデルのA3と1980年モデルのA4に分類されます。
A3は初期型で、A4は改良型です。
外観上の違いは少ないものの、A4には三つ又エンブレムが追加され、細かな改良が施されています。
特にA4では、電装系の信頼性が向上し、長距離ツーリングでも安定した走行が可能になりました。
また、A3は排ガス規制対応のA3Aも存在し、環境規制に対応した仕様が追加されています。
フレームやエンジンの基本構造は同じですが、細部のパーツや装備に違いがあります。
具体的には、A4モデルではサスペンションの改良により乗り心地が向上し、ブレーキ性能も強化されています。
さらに、メーターのデザインや表示精度の向上など、ライダーの利便性を考慮した変更も行われました。
特に、A4モデルは信頼性や耐久性がさらに向上し、より快適なライディング体験を提供しています。
これらの改良により、A4モデルは街乗りから高速走行まで幅広いシーンでその性能を発揮します。
Z1000MK2とKZ1000MK2の違いから見る購入ガイド
- KZ1000MK2とZ750FXの違い
- KZ1000MK2仕様の魅力とは?
- KZ1000MK2専門店の選び方
- KZ1000MK2の中古市場と価格帯
KZ1000MK2とZ750FXの違い
KZ1000MK2とZ750FXは、基本設計が共通するものの、排気量と市場が異なります。
Z750FXは日本国内向けに販売された750ccモデルであり、KZ1000MK2は1015ccの北米仕様です。
外観は似ていますが、エンジン出力や車両重量が異なり、Z750FXは70馬力、KZ1000MK2は93.4馬力と性能差があります。
また、Z750FXは日本の道路事情や規制に合わせた設計となっており、乗り心地や取り回しやすさも異なります。
さらに、Z750FXは日本国内での販売が主であるため、メーター表示がキロメートルで統一されているのに対して、KZ1000MK2は北米市場向けであるためマイル表示が採用されています。
サスペンションの設定やブレーキシステムにも細かな違いが見られ、Z750FXは都市部での走行に最適化されている一方で、KZ1000MK2は長距離走行や高速走行に対応する設計がなされています。
さらに、外装デザインにも若干の違いがあり、カラーバリエーションや細部の装飾パーツもモデルごとに異なっています。
これにより、見た目の雰囲気や所有感にも違いが生まれています。
KZ1000MK2仕様の魅力とは?
KZ1000MK2仕様の魅力は、角ばったデザインと高性能なエンジンにあります。
直線的なスタイルは、当時の工業デザインの流行を反映しており、現代でも人気があります。
このデザインは、存在感のあるフォルムと重厚な雰囲気を醸し出し、多くのバイク愛好家に支持されています。
また、頑丈なフレームと高出力エンジンは、カスタムベースとしても優れています。
特に、エンジンのチューニングや外装カスタムがしやすいため、多様なカスタマイズが楽しめる点も魅力です。
さらに、耐久性の向上も特徴のひとつです。強化されたフレーム構造や高品質な素材の採用により、長期間の使用にも耐える設計となっています。
これにより、日常の街乗りから長距離ツーリング、さらにはサーキット走行やイベント参加まで、幅広い用途に対応できる点も魅力となっています。
さらに、オリジナルパーツの豊富さとカスタムパーツの充実により、自分好みのバイクに仕上げる楽しさも味わえます。
こうした特徴が、KZ1000MK2の普遍的な人気を支えているのです。
KZ1000MK2専門店の選び方
KZ1000MK2専門店を選ぶ際は、旧車の整備・販売実績が豊富な店舗を選ぶことが重要です。
オリジナル度の高い車両を扱っているか、純正部品の取り扱いやアフターサービスが充実しているかを確認しましょう。
特に、過去の販売実績や顧客レビューを参考にすることで、信頼できる店舗かどうかを判断しやすくなります。
実績ある専門店は、車体番号や仕様の違いについても詳しく、信頼性が高いです。
また、専門店であれば、希少なパーツの入手や特別なカスタムの相談にも柔軟に対応してくれることが多いため、長期的なメンテナンスやカスタム計画にも安心して任せられます。
さらに、保証やメンテナンス体制が整っているかを確認することが、長く愛車と付き合うためには欠かせません。
定期点検や不具合時の迅速な対応ができるサービス体制が整っている店舗を選ぶことで、安心してバイクライフを楽しむことができます。
これに加えて、アフターフォローの充実度やオーナーズクラブの有無なども確認すると、より充実したバイクライフを送ることができるでしょう。
KZ1000MK2の中古市場と価格帯
KZ1000MK2の中古市場は非常に活発で、価格は車両の状態やカスタム度合いによって大きく変動します。
オリジナルパーツが揃っているものは高値で取引され、カスタム車両やレストア済みのものも人気です。
特にフルオリジナルのモデルは、プレミア価格がつくこともあります。
状態が良好であるほど、その希少価値は高まり、コレクターズアイテムとしても注目されています。
また、年式や走行距離、保管環境なども価格に大きく影響します。
適切なメンテナンスが施されているかどうかも重要なポイントであり、メンテナンス記録がしっかりと残されている車両は高評価を受ける傾向にあります。
購入時は、信頼できる販売店での購入がおすすめです。
信頼できる販売店では、整備履歴やパーツ交換の有無など詳細な情報を確認でき、安心して購入することができます。
また、購入後のアフターサービスやメンテナンスサポートが充実しているかも確認しておくと、長く愛車と付き合う上で大きな安心材料となります。
インターネットの専門サイトやオークション、バイクイベントなども情報収集に役立つため、積極的に情報を集めることも重要です。
Z1000MK2とKZ1000MK2の違いと特徴のまとめ
記事のポイントをまとめます。
- KZ1000MK2は北米仕様、Z1000MK2は欧州仕様
- エンジンは空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒を搭載
- 北米仕様はマイル表示メーター、欧州仕様はキロ表示メーター
- KZ1000MK2は大型ウィンカーや反射板が装備されている
- Z1000MK2はコンパクトなウィンカーと異なる排ガス規制対応装置を装備
- デザインは直線的で力強いフォルムが特徴
- A3モデルは初期型、A4モデルは電装系が改良された改良型
- Z750FXは750cc、日本国内仕様、KZ1000MK2は1015cc、北米仕様
- 最高出力はKZ1000MK2が93.4馬力、Z750FXは70馬力
- KZ1000MK2はカスタムベースとしても人気
- カワサキの「KZ」名称は北米市場向けに採用
- 四角いタンクデザインが「角ゼット」と呼ばれる由来
- オリジナルパーツが揃った車両は高値で取引される
- 専門店選びは整備実績とアフターサービスが重要
- 長距離ツーリングやサーキット走行にも対応可能